ハハコグサの花言葉一覧 | otanjoubi.jp

ハハコグサの花言葉として最も有名なのは「無償の愛」です。 その他にも「忘れない」や「温かい気持ち」などの花言葉も一般に広く知られています。

また、ハハコグサは「1月8日」の誕生花としても有名です。

ハハコグサ（母子草、学名：Gnaphalium affine）は、キク科ハハコグサ属の多年草または越年草で、日本をはじめとするアジアの温帯地域に広く分布する野草です。古くから身近な植物として親しまれており、春の七草のひとつ「ゴギョウ（御形）」としても知られています。

草丈は10～30cm程度と小型で、全体に白くやわらかな綿毛のような毛が密生しており、茎や葉をふんわりと包んでいます。この白い毛は乾燥から身を守る役割を果たしており、日当たりの良い草地や道ばたなど、比較的乾燥した環境でも元気に育つ生命力の強い植物です。

春になると、茎の先に黄色い小さな花を多数咲かせます。花はまるでつぼみのように見えますが、よく見ると小さな筒状花が集まっており、全体としては丸みのあるかわいらしい花姿をしています。花期は3〜5月頃で、春の野の風景を明るく彩る存在です。

名前の由来には諸説ありますが、「母子草」という名は、白い綿毛でおおわれたやわらかな葉が「母」、そこから咲く黄色い花が「子」を連想させることに由来するといわれています。そのやさしげな姿と名から、古くは母子の情愛を象徴する草として、和歌や民間伝承にも登場します。

ハハコグサは、食用としても利用されてきた歴史があり、若芽はゆでて和え物やおひたしに、七草粥に入れて春の訪れを味わうことができます。かつては薬草としても知られ、咳止めや傷の手当てなど、民間療法で使われることもありました。こうした歴史的な背景も、この植物に親しみを感じさせる要因となっています。

栽培は非常に簡単で、日当たりの良い場所に種をまけば自然に育ちます。多年草ですが、地域によっては越年草として扱われることもあります。放任でも育つ丈夫な性質を持ちながら、花の時期には素朴な美しさを楽しませてくれる、野草ならではの魅力を持っています。

ナチュラルガーデンや野草を取り入れた庭づくり、または鉢植えや寄せ植えのアクセントとしても利用可能で、和風・自然風の植栽によくなじみます。大きな花や派手な姿ではありませんが、その素朴な佇まいが、心にやさしく寄り添うような草花です。