ハコベの花言葉一覧 | otanjoubi.jp

ハコベの花言葉として最も有名なのは「愛らしさ」です。 その他にも「ランデブー」や「初恋の思い出」などの花言葉も一般に広く知られています。

また、ハコベは「1月9日」の誕生花としても有名です。

ハコベ（繁縷・蘩蔞、学名：Stellaria media）は、ナデシコ科ハコベ属の一年草または越年草で、日本各地をはじめ世界中の温帯地域に広く分布する身近な野草です。畑や道ばた、庭先などに自然に生えてくることが多く、古くから食用や薬草としても利用されてきました。春の七草のひとつ「ハコベラ」としても知られ、七草粥に使われることで親しみのある植物です。

草丈は10〜30cmほどで、地面を這うように広がりながら茎を伸ばします。茎や葉には白く柔らかな毛があり、全体にやわらかな印象を与えます。葉は対生し、卵形で先がややとがっており、茎の節から多数分岐して繁茂します。開花期は春〜初夏（3月〜6月）で、直径5mmほどの小さな白い花を咲かせます。花びらは5枚ですが、深く2裂しているため10枚に見えるのが特徴です。

ハコベはとても繁殖力が強く、種子を大量に落とすことで年に数回の世代交代を繰り返します。湿り気のある場所を好みますが、乾燥にもある程度強く、日なた〜半日陰まで幅広い環境に適応します。丈夫で育てやすく、雑草として扱われることもありますが、和風の庭やナチュラルガーデンでは自然な植栽の一部として活用されています。

古来より日本ではハコベを薬草としても重宝しており、若葉を揉んで止血に使ったり、口内炎や歯ぐきの腫れの手当に用いたりするなど、民間療法でもなじみのある植物でした。また、若い葉や茎はやわらかく、ほのかな青臭さと共に独特の風味があり、ゆでて和え物やおひたしとして食べられることもあります。

栽培に関しては、特に手をかけなくても自然に生えてくるほど強健で、種をまけば簡単に育てることができます。プランターや鉢植えでも育てられ、ナチュラルな雰囲気を演出したいときにも適しています。放任でもよく育ちますが、広がりすぎを防ぐには適度な間引きが有効です。

ハコベは、派手さこそないものの、春の訪れを知らせる素朴で可憐な草花です。身近にあってもつい見過ごされがちな存在ですが、よく見るとその小さな花ややわらかな葉には、季節の移ろいと自然のやさしさが静かに宿っています。