マンリョウの花言葉一覧 | otanjoubi.jp

マンリョウの花言葉として最も有名なのは「寿ぎ（ことほぎ）」です。 その他にも「金満家」や「陰徳」などの花言葉も一般に広く知られています。

また、マンリョウは「1月8日」の誕生花としても有名です。

マンリョウ（万両、学名：Ardisia crenata）は、ヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑低木で、日本をはじめ東アジア一帯に自生する植物です。日本では古くから縁起物として親しまれており、特に正月の飾りや庭木として広く植えられています。名前の「万両」は、実がたくさんなる様子を「財が豊かに実る」と見立てたもので、センリョウ（千両）、ヒャクリョウ（百両）などとともに、お金や繁栄を象徴する縁起植物の代表格です。

マンリョウの最大の特徴は、冬になると枝の下にたわわに実る赤い果実です。光沢のある深緑の葉とのコントラストが美しく、冬の庭に彩りと華やかさを添えてくれます。実は直径5〜7mmほどで、小さく丸く、12月頃から色づき始め、翌年の春ごろまで残るため、長く楽しむことができます。また、赤い実が雪の白さに映える景色は、和風庭園の風物詩としても人気があります。

花は7〜8月ごろに咲き、白や淡紅色の小さな花が下向きに咲きます。目立ちはしませんが、可憐で控えめな美しさがあり、果実へとつながる季節の変化を感じさせてくれます。果実は鳥にも好まれるため、自然の中では鳥が種を運び、思いがけない場所に芽を出すこともあります。

樹高は1m前後と比較的コンパクトで、成長もゆるやかです。半日陰を好み、落葉樹の下や建物の陰など、強い日差しを避けた場所でもよく育ちます。そのため、シェードガーデンや和風庭園の下草としても非常に使いやすい植物です。寒さにも比較的強く、関東以西では屋外で越冬が可能です。

栽培は非常に容易で、土質もあまり選びませんが、水はけのよい腐植質に富んだ土壌が理想的です。乾燥にやや弱いため、夏場の水切れには注意し、表土が乾いたら水を与えます。特別な剪定はほとんど必要なく、込み入った枝を整理する程度で美しい樹形を保つことができます。

マンリョウはその縁起の良さと、季節感を楽しめる見た目から、長く親しまれている庭木です。華やかさと落ち着きを併せ持ち、和の趣を大切にする空間にもよくなじみます。実をつける冬はもちろん、年間を通じて美しい葉を保ち、さりげなく風景を彩ってくれる存在です。