ナワシロイチゴ
- Japanese raspberry -
# 花言葉 #
ナワシロイチゴの花言葉として最も有名なのは「恩恵」です。 その他にも「誘惑」などの花言葉も一般に広く知られています。
また、ナワシロイチゴは「1月10日」の誕生花としても有名です。
ナワシロイチゴ(苗代苺、学名:Rubus parvifolius)は、バラ科キイチゴ属の落葉低木で、日本各地の山野や草地、林縁などに広く分布する野生のキイチゴの一種です。「ナワシロ(苗代)」という名は、田植えの頃、つまり初夏に花が咲くことから由来しており、昔から農村風景の中に自然に見られる、身近で親しみのある植物です。
枝は地を這うように広がりながら伸び、ところどころから根を出して群生します。茎には細かなトゲがあり、葉は3〜5枚の小葉からなる羽状複葉で、縁に細かい鋸歯があります。葉の表面はややざらつきがあり、裏面にはやや白みを帯びた毛が生えていることが多く、茂みの中でもよく目立ちます。
花の咲く時期は5〜6月ごろで、直径2〜3cmほどの鮮やかな紅紫色の花を咲かせます。花びらは5枚で、ややしわのある質感があり、中心部の黄色い雄しべとのコントラストが美しいのが特徴です。野趣あふれる可憐な花姿は、草むらや林の縁にひっそりと咲いていても目を引きます。
7〜8月頃には花のあとに果実が赤く色づき、熟すと艶のある深紅になって甘酸っぱい香りを放ちます。果実は小さいながらも甘みがあり、そのまま生食できるほか、ジャムや果実酒などにも利用されます。完熟のタイミングを見極めて摘むと、野趣を感じる夏の味覚が楽しめます。
ナワシロイチゴは、半日陰でも育つ丈夫な性質を持ち、土質もあまり選びません。地を這うように広がるため、グランドカバーとしても利用されることがあり、自然風の庭づくりや雑木林風の植栽にも向いています。ただし、茎に小さなトゲがあるため、扱う際には手袋を使うと安全です。
また、野生種であることから病害虫にも比較的強く、放任でもよく育つため、メンテナンスも少なくて済みます。増やしたい場合は挿し木や根伏せでも簡単に殖やすことができ、繁殖力も高いため、場所を選んで植えると管理しやすくなります。
ナワシロイチゴは、派手さはないものの、季節ごとに花と実を楽しめる自然な魅力をもった植物です。身近な山野や田園の風景にしっくりと溶け込み、素朴な美しさとともに、夏の訪れを静かに知らせてくれる存在です。
正しい花言葉はどれ?
花言葉に公式は存在せず、ゆえに正解もありません。
「なら、しいて言うなら何?」に対する答えが、ご紹介した花言葉です。
当サイトでは公開されている花言葉をデータベース化し、重複の多かった順に紹介しています。